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チェーンソー・カービングを SIGMA19mmF2.8 EX DN で

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関東各県から集まった自然塾の塾生
 山桜を観に行く途中、道路わきの広場に、人がたくさん集まっていた。みんな、赤いチェーンソーを持って、丸太を削っていた。車を降りて近づいていくと、ギャイーン、ギャイーンという轟音が山にこだましていた。すごい音だ。オートレース場かF1レース場の爆音そっくり。
 世話役風の人に、写真を撮っていいかと尋ねると、どうぞ中に入って好きなだけ撮っていいですよ、と言われた。
 直径30~40cm、長さ1mくらいの杉丸太が数メートル間隔で置かれ、耳にヘッドフォン型のイヤープロテクターを当てた人たちが制作に取り組んでいた。
 チェーンソーひとつで、丸太から動物や人形、仏像やオブジェを作るチェーンソー・カービングというものだそうだ。ここは自然塾という集まりで、ログハウス建設やカービングの技術を教えている。駐車場の車のナンバープレートを見たら、東京を始め、神奈川、埼玉など県外が多かった。
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豪快な男の趣味と思いきや
 ということで、近づいてみたのだが、みんながチェーンソーを持っているので、怖かった。「もし、あのチェーンが切れて、飛んできたらどうしよう」。撮影も本当にへっぴり腰だった。のこぎり屑を体だけでなく、カメラも浴びてしまう。「このレンズ、買ったばかりなのに……」。
 生徒の年齢は様々だった。私くらい(60過ぎ)の人もいた。よく見ると女性も3人くらいいた。ひゃー、女性の細腕でチェーンソーを振り回すのは大変だろうな、と思って観察していると、豪快にのこぎり屑を飛び散らかして、一心不乱という感じで、制作を続けていた。
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木材の特徴をうまく生かしていた
 この日制作していたのは、ワシのようだった。枝にとまって羽根を休め、鋭い目で辺りを見回している姿。入り口付近に、完成した作品が置いてあった。たぶん、先生がお手本に制作を終えたばかりのものだろう。
 杉材は、中心部が濃く、周辺に行くほど色が薄くなる。ワシの頭頂部が濃い茶色になっており、木材の特徴をうまく使ってあるので、感心してしまった。
 江戸時代に、全国を行脚して、丸太から仏像を創った円空の仏様を思い出した。
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市原はチェーンソー・カービングの聖地
 房総半島の山中を走っていくと、道路わきに、クマなどのカービング作品を見かける。レストランの看板代わりとして置かれたりしている。
 地元の人に聞いたところ、この競技の世界チャンピオンが住んでおり、制作活動のかたわら、制作指導もしているらしい。冒頭の世話役風の人に「もしかして…」と聞いたら、「あそこにいる人がその人です」と教えてくれた。 
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あっちにもこっちにもクマがいる房総半島
 数年前、房総半島の山の尾根の道を車で走っていたら、脇に、立ち上がって、犬のチンチンみたいな格好をしたクマが何頭も並んでこっちを見ていた。杉の木を切り倒した後の、切り株を長めに残し、クマを刻んだものであった。
 会津の喜多方の近くの町に、立ち木をそのまま千手観音像にしたのをご本尊にしてあるお寺があり、ありがたく拝観したことがある。本堂はもちろん、観音像のそばに行っても、写真を撮ってもOKだった。立ち木観音は、見上げるほど大きく、すごい迫力だった。
 会津の立ち木観音と異なり、房総の立ち木クマは、ボーとした顔で、ソーと道路わきに立っているだけ。ユーモラスな癒し系のクマである。
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by withbillevans | 2012-04-21 07:22 |
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