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秋元牧場で、シーズン最後のお花見

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 車で30分ばかりのところに、広い牧場がある。馬が数頭いて、乗馬クラブがあるが、それで経営が成り立っているとは思えない。本業は、競馬馬の飼育なのか、乳牛なのか、あるいはほかの家畜なのか、何回行っても分からない。
 それはともかく、この牧場の経営者は、大変鷹揚な方のようで、いつでも出入りが自由なので、ときどき見学させてもらっている。
 牧場の真ん中を、真っ直ぐな道が通り、八重桜の並木があって、見事な花が楽しめる。連休になっても、花が残っている。私は、ボテッとした八重桜は好きではないのだが、ここの桜の花は色が淡くて、とってもきれいである。私にとっては、1ヶ月半ほどの桜の季節の見納めがここになることが多い。
 付属のレストランもある。農家の庭先のような、たいそう素朴な雰囲気、メニュー、価格である。この季節だと、満開の藤棚の下で、食事ができるが、棚の大きさは25mプールほどもあり、これもまた見事だ。
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 木柵で囲まれた一角に、3~4頭の馬がいる。牛と違って、馬は活発に動き回る。「へー、こんなことをして、1日を過ごすのか」と見ているだけで楽しい。そして、そこら辺に生えている青草を差し出すと、近寄ってきて、おいしそうに食べる。
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 牧場特有の建物、そして干草を集めるための農機具などがあって、「ほ~らぁ、牧場に来たどー」という気分になる。絵になる風景だ。この日も、4×5の大きな蛇腹カメラで、八重桜を背景にして農機具を撮影している男性を見た。
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 しかし、秋元牧場の本当の良さは、この広さではないかと思っている。空は広く高く、樹木も空に向かってグングン伸びている。せせこましいところが何もない。
 数年前、イギリスの田園地帯を旅行したことがあるが、ここの広い景色は、そのとき見た景色とよく似ている。
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(この項、写真は2年前に撮影しました)
by withbillevans | 2012-05-04 20:15
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