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富岡・新洋亭のソースカツどん

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 これは、2007年7月に、3人の友人を連れて、私の故郷である群馬の富岡を案内したときに撮影した写真である。富岡に、新洋亭という名の古い「町の洋食屋さん」があり、そこの名物のカツどんだ。どんぶりご飯の上に、丸っこいヒレカツが3枚、重なり合って乗っかっている。特製のソースがかけてあり、ご飯にも少ししみこんでいる。昼飯に食べたのである。
 50年前、私の家では、何かいいことがあると、「新洋亭のカツ丼を」ということになり、出前してもらった。トンカツがいっぱいで、ご飯が見えない!と、大いに感動したのである。私が中学生のころも、さらにその前も、この写真とまったく同じ形をしていた。
 私は後年、カツどんとは、全国的に見ると、これとは違う形をしており、私が食べていたのは、ソースカツどんと呼び、特定の地方にしかない少数派であることを知った。実にショックであった。
 同じ類のショックは、別のことでも体験した。

 やはり子供のころ、自分は群馬に生まれてよかったと思っていたことがある。なにしろ日本の真ん中だし(県内の渋川市は日本の真ん中に位置するとして「へそ祭り」というお祭りをしている)、東京にも近いので、自分たちの言葉は標準語と99%同じだ、東北や九州だとナマリを直すのが大変だ、ああ、群馬で生まれて幸せだ、と思っていたのである。
 そして10代後半、東京で暮らし始め、久しぶりに帰郷し、中学の同級生と話してみて、彼の言葉の変なのに驚いたのである。
 私のショックは、実は群馬で生まれ、東京で暮らすようになった人のほとんどが経験するらしい。ここで誤解なきようにお願いしたいのは、群馬弁がおかしい、と言っているのではなく、群馬で生まれた人は、自分たちが日本の標準だと思いがちで、そこから派生するギャップが滑稽だということである。日本の真ん中で生まれたという妙な自信こそ、3人の総理を生んだ原動力かもしれない。
 そういうおかしさにあふれた群馬県人の不思議さの片鱗は、このサイトで感じることができる。
『医療人のための群馬弁講座』
http://www7.plala.or.jp/gunma/title.htm
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 それはともかく、新洋亭のカツどんは、やはり、いい。ぜひ一度、食べていただきたい。先週、友人を案内して、富岡を訪問した際、やはり新洋亭のカツどんを食べた。そのとき撮影したのが、2番目の写真である。
 あれ?、以前のものとどこか違う。はい、3個あったヒレカツが2個になり、サラダが一皿追加されている。お店の方が、我々の年齢を見て、「健康にいい新しいカツどんもありますよ」と、勧めてくれたのである。
 そうそう、新洋亭の女将さんのブログもあります。
『新洋亭かずこのブログ』
http://blogs.yahoo.co.jp/sinyoutei
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 上の写真は2007年9月の撮影。故郷の味を教えるために次男坊を連れて行った。下の写真は、そのときに見学した富岡製糸場の中の風景。世界遺産になるらしい、というので、見学者が押し寄せていた。2014年に、製糸場が世界遺産に本登録されるのはほぼ確実であろう。そうしたら、日本はもちろん、世界中からお客さんがやってきて、新洋亭のカツどんが、世界的に有名になるかもしれない。
 日本のカツどんのスタンダードは「ロースカツの卵とじを乗せたどんぶりご飯」かもしれないが、いずれ、「ウスターソースかけフィレカツレツ乗せライスボウル」がグローバルスタンダードになるかもしれない。  
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≪使用機材、上から順に≫
CARL ZEISS FLEKTGON35mmF2.4 + K-10D
SIGMA19mmF2.8 EX DN + E-PL3
CARL ZEISS Distagon25mmF2.8(COSINA) + K-10D


(富岡には、ほかにも、ソースカツどんを食べられるレストラン・食堂が、たくさんあります)
by withbillevans | 2012-09-23 23:00
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