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新潟県村上市 町屋の屏風まつり(4) 「吉永小百合さんのロケ現場、喜っ川」 SIGMA19mmF2.8 EX DN

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 あっちに寄り、こっちに寄りして、ようやく、吉永小百合さんがポスターのための写真を撮影した場所に着いた。喜っ川という名前の、鮭の加工品を製造販売しているお店だった。
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 特別に大きいというわけではないが、いい面構えの店だ。「鮭」とだけ書かれた、暖簾が潔い。風雨にさらされた板壁と格子戸が、凛々しい。そういう無彩色のしつらえに、脇にある赤い郵便ポストが実によく似合う。
 ここに、吉永さんが立ったら、やっぱり絵になる。もし、私がカメラマンを務めたとしても、ポスターに使えるくらい、いい写真が撮れる…はずないか。
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 外は明るい。店の中はほの暗い。だから、中の様子は見えない。暖簾をくぐって、初めて店内がどうなっているかが分かるのだ。
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 中は、こうなっていた。昨年秋に獲った鮭を加工して、ここに1年間下げておくのだそうだ。もう少し経つと、今年の鮭漁が始まる。そのときに、この鮭を出荷するのである。
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 この鮭から、様々な工夫をして、もう一段加工して作った食品も売っていた。私は、いくつかをセットにした、屏風まつりの期間だけという限定商品を買った。
 観光バスでやってきた熟年の人たちで、お店はにぎわっていた。みんな、暖簾を背景に写真を撮っていた。心は吉永小百合さんだ。
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 お店の人に、いつから商売をしているのですか、と聞いてみた。当初は酒造、米問屋など、昔の代表的な仕事をいろいろとやっていた、この地方の有力な商家だったという。鮭の加工販売を始めたのは、比較的新しく、と言っても50年くらい前からだそうだ。
 飾られている屏風や美術品も、価値があるもののように見えた。この質実剛健な建物は、隅から隅まで磨きあげられ、チリ1つ落ちていなかった。
 店を出るとき、この脊筋の通った老舗の、風に揺れる暖簾に、もう一度触ってみた。
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(続く)
by withbillevans | 2012-10-02 23:00 |
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