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おみくじの代わりにカメラを

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 本日、午前中、佐川急便の荷物が届いた。元旦の夜、オークションで落札した品物だ。4日にゆうちょ銀行で振り込み、5日午前にもう着いた。出品者は京都の業者。何回も購入したことがある。いつも程度のいい商品で、安心していた。前回は、やや「?」を感じた。今回はどうかな、と思っていた。
 オークションの商品は、届いてみないと、分からない。今回は、お正月なので、おみくじを引いてみた、というところだ。
 結果は〝小吉〟くらいかな。
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 Nikomat FTNである。1970年代初期のNIKONの中級一眼レフである。
 趣味の世界で、なぜ、それを買ったのかを聞かれても、なかなか答えにくいものだが、この場合は、なんかそのあたりが欠落していたから、というのが答えである。
 1973年に就職し、仕事でカメラが必要だった。会社が斡旋したのが3種類あった。PENTAX SP、Canon FTb、そしてNikomat FTNであった。数十人いた同期生が、何を買うか興味を持って見ていたが、だいたい3分の1ずつだった。
 私は、PENTAX SPが手元にあったが、長兄にCanon 7というレンジファインダー機を探してもらって、2台体制で臨んだ。私は、一眼レフの形と、ガッシャーンというシャッター音が嫌いだったのである。
 なぜ、会社が一眼レフを薦めたかというと、当時は、仕事で使うのは一眼レフが当たり前だったからである。例えば、遭難した漁船員の家に行って、アルバムに貼ってある写真を見せてもらい、接写するためであった。
 私は、そのような体験はしなかったが、レンジファインダー機でも、接写ならできると、自信があった。しかし、仕事では望遠レンズも要求されたので、仕方なく、一眼レフも使ったのである。
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 私は、会社の先輩、同僚を思い出すと、彼がFTNなのか、FTbなのか、SPなのかも、思い出してしまうのである。
 私は、Canon 7は、なるべく会社では露見しないようにしていたが、3歳年長で、目立つ先輩がいて、彼は、あのNIKON SPを、わざと人に見せるようにして、使っていた。その先輩とは、40年経ったいまでも、お付き合いがある。
 会社が斡旋した3種類のカメラだが、どれも丈夫で、よく写った。NIKONが耐久性に優れているという伝説があったが、CanonもPENTAXも、故障することはなかった。日本のカメラ産業が世界のトップに立ったころの話である。
 ただ、この3台では、PENTAXが軽かった。当時は若かったし、ベトナムの戦場ではNIKON Fみたいな、ハードなカメラが花形だったので、PENTAXの軽さは、あまり評価しなかった。ああ、若さゆえの誤解であった。
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 CanonFTbは、先般、赤坂の中古カメラ店ですごくきれいなのを入手していた。
 本日、NIKON FTNと並べてみた。じーっと見ていると、Canonのほうが作りがいい。
 そのあたりのことは、別の機会に譲るとして、2台並べると、新たな欠落感を感じる。まず、FTNのレンズがない。もう1台、PENTAX SPが欠けている。さらに、minolta SRT101、そして、OLYMPUS OM1がないではないか。
 KONICA AUTOREFLEX T3 は持っている。

(機材撮影はLEICA SUMMICRON R 50mmF2.0)
by withbillevans | 2013-01-05 13:00
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