今年の元旦、古いフィルムカメラであるNikomat FTNを落札した。ボディーだけだったので、しばらくして、当時の50mm標準レンズも落札した。
このレンズは、実際に使うことは考慮していなかった。
でも、せっかくだからということで、マウントアダプターを購入し、本日初めて、そのレンズNIKKOR-S Auto 50mmF1.4を使ってみた。
絞りはすべて、F2.0にして撮影した。
その結果だが、印象は予想通り、つまり想定内であった。特別感心したということはない。もちろん、当時の日本製レンズの代表だから、ひどい、というわけはない。
使ってみての印象は、次の通り。
①最短撮影距離60cmは、まったく不十分。「1本着けて街歩き」などという使い方は無理。
②ピントリングの回転方向が、私の普段使っているLEICA、CONTAX、YASHICA、CANON、KONICAなど、すべてのレンズと反対なので使いにくい。
③古くなって、やや黄変しているのか、絵が黄色っぽい。
④ピントが合ったところなど、やはり鋭いところもある。
⑤ボケも良い。
というものであった。
撮影条件が、寒い冬の1月。風があって植物などが揺れる。曇り空で、あまり写欲が湧かない。など恵まれた日ではなかった。
今、外を見たら、雪が飛んできた。明日は、群馬、埼玉などから、学生時代の旧友が訪ねてくる予定だ。多分、積もることはないと思うが…。
こういう、一眼レフ用のNIKONのレンズを使ったのは何年ぶりになるのだろう。知り合いに、NIKON FAとAi50mmF1.8レンズをいただいたとき以来だから、十数年経つ。あのいただいたレンズは、普及価格だったが、とても立体的な描写をしていて、「さすがNIKON」と思った。
デジタルになってからは、高級タイプのコンパクト機COOLPIX5400を使用して、大いに満足した。NIKONがこのシリーズを、高級機路線の方向に育てるのをやめてしまったのは惜しまれる。そのまま継続すれば、SONYのRX1のようなカメラに進化したのではないか。
私の、旧型MFレンズ遊びにおいて、NIKON旧製品は、今後も登場頻度は少ないだろう。
しばらくは、Nikomat FTNに着けて、本箱に座っていてもらおう。
(最後のカットは、CANON NewFD50mmF1.4)