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北茨城へ(1) 五浦再訪

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 連休中、茨城県北茨城市の五浦に行ってきた。隣は福島県いわき市という関東地方では最北の海辺の地域である。3年ぶりだった。
 今回、一番先に行ったのは、泊まったことのある民宿。ネットで調べたが、その名はどこにもなかった。現地に行ってみたら、更地になっていた。
 海面から40~50mくらい高さのある、崖のヘリに建っていた。津波に直接やられる場所ではない。地震の揺れで建物が壊れたのだろうか。私の推測は、福島第1原発事故の影響で、廃業に至った、というものだ。詳細を調べたわけではないが、そんな気がする。3年前、女将さんに、九州生まれの自分がここに嫁いできて、大変な苦労して、この数年ようやく落ち着いてきた。わざわざこんな宿に来るお客さんに感謝したい、ありがたいことです、という話を聞いた。
 地震・原発事故の後、苦労しているだろうな、と時々思い出すことがあった。こんなことになっているとは、想像もしなかった。
(今年元旦の当ブログの写真は、ここから撮った朝日の写真であった)
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 岡倉天心、横山大観、下村観村など錚々たる人たちが住んでいたところにも行った。民宿から徒歩1分の場所だ。
 地震で被害を受けた旧宅は、改修工事が終わっていた。中を見ると、鉄筋で耐震補強をしてあった。建物前にあった大きな松などの樹木が伐採され、明るい感じになっていた。
 津波は、この建物の、床下くらいまで来たらしく、表示板に、その高さが記してあった。海面から20mくらいあるのではないか。
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 そこから、さらに海に下りていくと、津波で流されてしまった六角堂が再建されていた。前に来た時は、畳が敷いてあったが、今度は板張りになっていた。
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 五浦から岬をひとつ越えて北に行くと平潟漁港だ。ここも津波被害が気になっていた。漁港のある小さな湾の最奥部に集落があり、宿屋や商店が並ぶ通りもある。
 ここに、木造3階建ての老舗旅館「砥上屋」さんがあって、気になっていた。上の写真の中央奥に写っている。
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 近くに行ってみた。「砥上屋」さんは何事もないように営業していた。安心した。建物の目の前は海。被害がなかったとは考えられない。どの程度の被害があったのかはわからないが、並びの建物を含め、それほど傷んだ様子はなかったようにも見える。
 五浦に入る前、ひとつ手前の大津漁港にも行った。こちらは、港が甚大な被害を受けたのを、テレビニュースなどを通じて知っていた。今回行った時も、港の施設は大きく壊れ、岸壁の道路などは大きく波打っていた。空き地も少なくなかった。
 平潟は、湾の入り口が、高さ数十メートルの島のような岬で囲まれているので、大きな被害を受けずにすんだのかもしれない。宮城県の松島も、湾内の多数の島の存在によって、津波被害が縮減されたと聞いている。
 
 この近所がすごく気に入っている。近く、岡倉天心を主人公にした映画が公開されるらしい。この近くでも撮影された。天心は竹中直人、大観は中村獅童が演じる。狂気を感じさせる役者たち。ぜひ見たい。
 
by withbillevans | 2013-05-07 18:00 |
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