文章は末尾に。
MINOLTAに萌え始めた。ずうっとKONICA愛一筋だったのに、これはどうしたことか。
現在所有しているMINOLTA レンズは、MC ROKKOR-PF 50mmF1.7とMC W ROKKOR-SI 24mmF2.8の2本である。いずれも、今年の春以降に入手したものだ。
私が思うMINOLTAレンズの特徴は、特徴がないことである。どこか際立った個性はない、とんがったところもない、特に欠点もない。
いろいろなレンズで撮った写真を一同に集めるて見ると、MINOLTAは目立たない。ところが、MINOLTAレンズで撮った写真だけを集めると、統一感のある独特の上品さが醸し出される。質が高いのである。そういうのを見ると、撮影者の品格も、1つか2つ上に見えてしまう。
MINOLTA レンズ、それは大人の味なのである。MINOLTAがかつて提携していたLEICAのレンズに通じる。
ところで、私の中古レンズの趣味は、こんな風に言えそうだ。
KONICA愛
MINOLTA萌え
YASHICA好き
カメラブランドとしては、いずれも今はない(海外では生き残っているかも)。製品が良くても、経営がうまくいかないことの実例だ。でも、これは世の常。歌が下手でもメジャーな歌手はいっぱいいる。むしろ、うまい歌手は実力派とかのジャンルにくくられ、トップ歌手扱いはされない。
政治も同じ。支持率が高くても政策があぶない政党、知性の足りない党首、おっと、このブログは政治向きのことには触れないことにしているので、これ以上はやめる。
小選挙区制になって、日本の政治家はますますひどくなった。知性派政治家、個性派政治家の出る幕などない。党首のみが個性を発揮できる。中選挙区制なら、5人当選できるとすれば1人くらいは変わった人物が当選する蓋然性はある。
昔からのカメラメーカーは2社に集約された。まさに小選挙区制だ。SONYとPanasonicは新規参入である。SIGMA、TAMRON、COSINAなど以前お殿様のところに出入りしていた業者は徐々に自己主張し始めた。新参、新興メーカーが出す製品のほうが、個人的には魅力がある。
そういうことで、以前のしっかりと作られた製品が、中古品として流通し、今でも使うことができるのがうれしい。
KONICAさん、MINOLTAさん、YASHICAさん、良い製品を作っていただきまして、本当にありがとうございます。
MINOLTAが開発したレンズは、現在SONYブランドで何本か売られている。その1つ、35mmF1.4〝G〟レンズをいつか入手してみたい。手元にあるCOSINA NOKTON 35mmF1.2 とLEICA ELMARIT R35mmF2.8を原資に、足りない分は毎月5000円の月払いで買おうかな。
それまでは、MC ROKKOR-PF 50mmF1.7とMC W ROKKOR-SI 24mmF2.8の2本で、大人の味を楽しもうっと。