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カテゴリ:詩歌( 2 )

荷風俳句集  2

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 百合の香や人待つ門の薄月夜

『永井荷風俳句集』(加藤郁乎編、岩波文庫)
 冒頭「自選荷風百句」の42番目の句

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 この本には、荷風が撮った写真が何枚か載っている。荷風はカメラ好きだったようだ。かなり高級なカメラも持っていた。当時としては、とても明るいレンズが着いたカメラだった。
 ある本に、荷風がなぜ高級な、ドイツ製カメラを買ったか、書いてあった。理由は想像してください。

 荷風の俳句は素直である。芥川龍之介や夏目漱石に比べると、わびしさがある。
 荷風が撮った写真を見ると、工夫して撮ったという感じはしない。土手を歩いていて、ふと立ち止まり、簡単にピントを合わせて、カシャッと撮ったというような写真だ。
 工夫は、文章でするもの、と思っていたのだろう。
by withbillevans | 2013-06-16 18:00 | 詩歌

荷風俳句集  1

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 新聞の書評欄で知って、『永井荷風俳句集』(加藤郁乎編、岩波文庫)を買った。4月16日第1刷発行。
 冒頭「自選荷風百句」の37番目の句

 八文字ふむや金魚のおよぎぶり

 つくばいに、金魚を2匹放したら、猫に食われてしまった。2代目の2匹を放したら、今度は水が藻で濁ってきて、猫に見つからないのだろう、ずっと元気で泳ぎ回っている。
 警戒心が強くて、水面に私の影が映ると、底に潜んでしまう。離れたところから眺めていて、あることに気づいた。2匹の位置関係が、平行になったり、直角に交わったりすることはあまりなく、どうも漢数字の「八」の形になることが多いのである。
 そんなことに感心していたら、この句があった。
by withbillevans | 2013-06-14 18:03 | 詩歌