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戦友K氏 Carl Zeiss Distagon25mmF2.8

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 私より5歳ほど年長のK氏は、仕事上の戦友であり、恩人でもある。若いときは怖かったろうなと思わせる風貌だが、実は温厚な人だ。ちょんまげを載せたら似合うと、いつも思っている。
 久しぶりに電話をもらい、新橋駅近くの店に誘われた。飾りっけがまったくない店。壁も柱も、風雪に耐えた漁師小屋というか、あるいは由緒ある茶室のような趣。古びた店は、K氏に似合っていた。北海道直送の魚がおいしかった。ビールは、サッポロ黒ラベル。K氏は函館の生まれだ。
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 冒頭の写真は、「太宰治が若くして死なないで、70歳になったとすれば、というような写真を撮りたいのですが…」とお願いしたら、ポーズしてくれた。正確に言うと、70歳の太宰ってどんな姿だろうと、思案をめぐらせているところを、撮ってしまったのである。
 K氏は、自分の気持ちを大切にして生きてきた人である。北国の生まれだから、ガマンを知っているが、理不尽なことには立ち向かう。だから、多彩な経歴になる。あるときは趣味のつり雑誌を発行していた。無名時代の椎名誠に原稿を書かせていたこともある。いつだったか、K氏の部屋をたずねたとき、当時の雑誌を何冊か見せてもらった。本当に、椎名誠の原稿が載っていた。
 いつも笑顔が素敵なジェントルマンである。
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 この夜は、少し嘆き節が出た。男にとって、たまに出るグチは、酒の肴であり、明日の元気の源でもある。完璧な人と飲んでも、ちっともおもしろくない、だろうな。
by withbillevans | 2012-07-30 06:15

OLYMPUS E-PL3を買った

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 OLYMPUS E-PL3を買った。ヤフオクの業者(業者とは、代金と送料のほかに消費税を取る人物)から、「新品、保証書なし」を2万8000円ほどで。税、送料を加えると3万円強。評価欄を見ると、悪い人ではないようなので買ったが、客観的に言えば、危険な取引だ。
 M4/3マウントを再購入する際に、GF1とこれのどちらにするか検討し、価格の安さと、かつて使用したことのある実績・安心感でGF1にした。
 結局、こちらのE-PL3も購入したのは、単焦点レンズ2本を着けっ放しにするための、2台目のボディーが欲しかったかったからである。いったん、SONY Eマウントにマウント変更して、1年半ほどメインで使ってみたが、Eマウントには、魅力的なレンズがあまりなかった。 M4/3のほうが、歴史があるせいか、あるいは参加2社の置かれた立場ゆえか、購入意欲をそそるレンズが多いので、出戻った次第。
 まったく個人的なdesireで、CONTAX T2のデジタルでの再現をしたかった。まさに SIGMAの19mmの登場により、T2と同じ換算38mmが実現した。また安くてよく写るOLYMPUS 45mmが〝常用レンズ〟の位置を確保してしまったため、ボディーを2台にすることにした。
 E-PL3にはボディー内手ぶれ補正が付いているので、OLYMPUS 45mmを着けた。かくして、M4/3は2台体制になった。ちなみに、Eマウントも、NEX-5が2台あるが、こちらは、旧型のMFレンズの装着母艦としての使用が中心になっている。言葉が悪いが、接木した果樹の台木みたいなものかも。
 CANON、 FUJIなどからも、APS-Cサイズのミラーレスが出ている。そういう中で、Eマウントの発売が一番早かったのに、魅力的なレンズは少ない。CANONもどうなるか分からない。そんなわけで、私は当面、M4/3を中心にしていく予定だ。経営問題から、OLYMPUSの行く末が不透明で、SONYが傘下に入れる可能性もあるようだ。だが、OLYMPUS製品の個性は日本のというより世界のカメラマーケットに、絶対に必要だと思う。
 個人的には、機材選びでは「安い」という要素を重視しているが、OLYMPUSのE-M5とか75mmレンズだって、将来、購入する可能性は否定していない。
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 本日アップした神保町の撮影は、このE-PL3で行った。その一部の写真は、ART FILTERの〝トイフォト〟を使用している。この機能があることも、OLYMPUSボディーを選択した理由のひとつである。
 購入前に、「小さすぎて、扱いにくいのではないか」という不安があったが、そんなことはなかった。こういうカメラは軽いほどありがたい。
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 本機の撮影に使用したカメラはNEX-5。使用レンズは、上から
KONICA HEXANON AR57mmF1.2
OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mmF3.5
CANON NewFD 50mmF1.4
by withbillevans | 2012-07-28 19:24

神保町 「さぼうる」 M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8

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 丸木の山小屋のような造りの喫茶店「さぼうる」にはよく通った。天井が低く、柱も壁も椅子もテーブルも手作り感100%。コーヒーカップは小さくて、よく煎った、苦い味のコーヒーだ。
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 半年ほど前、土曜日の午後遅めに行ったら、ちょうど店を閉めるところだった。そこで初めて店主の男性と話をした。私より、少し年上の人だった。 群馬県から来たと言っていた、手に東京のガイドマップを持った20代のカップルに、店の歴史を話していた。
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 さぼうるは、先ほどのミロンガと1,2分の距離にある。いずれも、文化財的な存在になりつつあると、感じた。
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 店名は、「お茶する」のような、「茶房」の動詞形「茶房する」からだと思っていたが、もしかして「サボル」なのかもしれない。そっちのほうが好きだ。学生時代は授業に出ないで、社会人になってからは、仕事をさぼって、喫茶店に行った。
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by withbillevans | 2012-07-28 14:06 | 珈琲店

神保町「ミロンガ」 M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8 & E-PL3

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 東京で一番好きな場所は、神田神保町である。世界最大の古書店街。それだけでなく、レストラン、レコード店、スポーツ用品店など、個性的な店がたくさんある。そして何より、喫茶店が多い。 1960年代中ごろから通い始め、もう50年近くになる。この街との付き合い方はいろいろあった。最も長かったのは、この近くの職場に勤めた24年間。昼飯を食べ、コーヒーを飲み、打ち合わせのため人に会って、夜はお酒を飲んだ。古本屋さんも新刊の本屋さんも、あたりまえのように、そこにあり、出入りした。 2004年に勤め先を替えてからも、神保町にはよく通っている。
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 ミロンガに行くようになったのは、会社が変わってからである。昼間でも、「ま、いいか」と言って、コーヒーではなくビールを飲むことに、それほど抵抗がなくなってからである。
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 1年くらい前であった。朝日新聞の書評欄に、ミロンガの元店員の女性が書いたらしい、ある本が紹介されていた。店の客はそれほど若くないカップルが多く、ほとんどは夫婦ではない、というような内容だと、記事にはあった。もちろん、記事にはミロンガの名前は出てこないが、神保町のこういう店と言えば、簡単にここだと分かる。その記事を読んでから(本は読む気にならないが)、ミロンガの店員は、そんなことを考えて、コーヒーやビールを出しているのかと、思った。 
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 この店の隣も、向かいも、似たような雰囲気のお店であり、この小路を歩くと、昭和30年代の雰囲気に浸れる。
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by withbillevans | 2012-07-28 13:41 | 珈琲店

最後のシャラの花、梅雨明けか YASHICA ML35mmF2.8  

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 今年最後になると思われるシャラの花が、2輪咲いていた。昨日咲き始めたものである。花は小さくて、頼りない。庭に、シャラの木が3株あるが、見渡したところ、すべて花は終わっているようだ。
 昨夜、すごい風が吹いて、日中も南風が吹き続け、ほぼ晴天だった。関西では、強い雨が降って、雷が鳴り、晴天らしい。私の第六感では、関東以西は本日が梅雨明けである。
 今年のシャラの開花は、梅雨入りの日であった。数年前がそうであったように、私のシャラは、梅雨入りと同時に咲き始め、梅雨明けと同時に咲き終わるはず。
by withbillevans | 2012-07-15 22:36

佐原の夏祭り その6=終章「主役は女性」 SIGMA19mmF2.8 EX DN

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 今年は3年に1度の、10台の山車が勢ぞろいする「本祭」だった。私は、2時間あまりの滞在だった。しかも夜のクライマックスも見られなかった。でも、佐原の夏祭りは本当にいいなあ。
 この祭りは、老若男女みんなで作り上げているが、主役は女性のように感じる。東京の下町の、威勢のいい男っぽい祭りとは趣を異にし、静かで柔らかでゆるやかである。お囃子は鄙にも稀な…という情緒がある。
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 さて、カメラの話である。私は今回、ボディはGF1と NEX-5の2台。レンズはSIGMA19mmF2.8 EX DN、M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8、SONY E16mmF2.8+ECU1の3本を携行した。NEX-5のほうは、電車から田んぼを写したカットのみの使用で、結局はM4/3の2本がほぼ半々だった。
 今の私にとっては、この2本で十分足りてしまう。ただ、ボディ1台では、レンズ交換が煩わしかった。ということで本日、OLYMPUSのE-PL3を注文してしまった。
 今後は、GF1にSIGMA19mmF2.8 EX DNを着けっぱなし、E-PL3にM.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8を着けっぱなし、の2台体制にする。
 2台のNEX-5は、広角専用とMF式旧型レンズの母艦的使い方が中心になりそうだ。
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 佐原の皆さま、この夏もステキなお祭りを見せていただき、ありがとうございました。震災の被害も、まだ残っていたようですが、いつまでも、この国の重要無形民俗文化財である伝統のお祭りを、大切にお守りください。
 秋のお祭りにも、来年の夏祭りにも、寄らせてもらいます。
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by withbillevans | 2012-07-15 19:44 |

佐原の夏祭り その5 M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8

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 いろいろな催しがあっても、魅入られるのは、やはり踊りだ。「手舞い」が、何カ所かの広場で披露された。掛け声をかけて、集団で前後左右に動くさまは、迫力がある。最近はやりの、スポーツ競技みたいに、他の集団と競い合う、あざとい踊りと異なり、なんとなく上品である。
 そうそう、自由詩でなく、定型詩なのである。われわれは、定型のなかでも、精神を爆発させることができる。
 感じのいい人が、踊っているうちに、感情を爆発させた。いい表情だった。
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 伝統を守る。すばらしいことだ。伝統に生きる。それは最高だ!
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 蔵作りの街を背景に、夢中で踊る人たち。過去とともに生きるのは、少しも古臭くない。
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 10分くらいかかった踊りが終わると、司会者が「さあ、今のは練習でした。次が本番です」と大きな声。座り込んでいた踊り子たちは、また立ち上がって、汗びっしょりで踊り始めた。私は、カメラをバッグにしまい、拍手した。
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 祭りは、いよいよ夜のクライマックスに向かうところだが、私は、今日はここで終わりにしよう、と思い、駅の方向に歩き出した。
by withbillevans | 2012-07-15 19:31 |

佐原の夏祭り その4 M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8

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 遠くから、お囃子が聞こえてきた。ピンクの衣装の、女性たちの一団。小野川に浮かんだ小さな舟が、ゆっくりと近づいてきた。
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 一番前に座って、鼓を打っている白髪の方が存在感がある。もしかしてリーダーなのかな、と思った。川にかかる小さな橋の上で、舟を待ち受けた。私の足の下を、舟がスーッと過ぎていった。その瞬間を撮ってみた。
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 帰宅後、写真を見ていたら、女性の足元に、小さな男性の〝遺影〟が置いてあったのに気づいた。しつれいな推測で、間違っていたらごめんなさいだが、この男性は、白髪の方のご主人かもしれない。昨年の夏祭りの後、亡くなって、今日は、それから初めての夏祭り。お祭りが好きで、毎年参加していたご主人と一緒に小野川を下ったのではないだろうか。そう思って、このシーンを思い出してみたら、舟のみんなは、しみじみとした表情に終始していた。
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 私は、見物人だが、地元の人たちにとっては、お祭りは大事な行事。季節の節目であり、また人生の節目なのである。
by withbillevans | 2012-07-15 18:51 |

佐原の夏祭り その3 M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8

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 祭りの中心の場所から、少し離れたところから、お囃子が聞こえてきた。そっちへ歩いていったら、5、6人の女性が川べりで踊っていた。みんな、美しい人だった。
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 私の撮影スタイルは、人込みの後から、遠慮しながら、小さいカメラを出して、パシャッ、というものである。間違っても、大型一眼レフや、大型ズームは持ち出さない。混雑した場所で三脚やましては脚立など立てるのは、にんげんとしてどうなのか、と思うクチである(もっとも、私は、大型一眼レフや大型ズームなどは持っていないのであるが…)。
 これまでだと、ミラーレスカメラに、旧型のMFレンズを着けて、「あれー、ピントがなかなか合わないぞ」とブツブツ言いながら撮っていた。今回は違う。先日購入したM.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8を持っていった。AFである。シャッターを切れば、ピントは(だいたい)合っている。気楽に撮れた。しかも換算90mmなので、結構、顔も大きく写った。私としては大進歩だ。
 踊っている人たちの中で、最年少と思われるのが、上のカットの人。恥ずかしがり屋と見えて、いつもうつむき加減だった。
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 踊り終えて、ハンカチで汗をぬぐう姿も、美しかった。観衆の男性が、千葉弁で「ありゃあ、プロだっぺ」と言った。それほど、優雅な踊りだった。私は、うっとりして見ていた。
 身のこなしがみやびだ。姿勢が美しい。外人がいたら見せてやりたい。「どうだ、きれいだろう。凛々しいだろう。これが大和撫子だ。すごいだろう。くやしいだろう」と言ってやろう。
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 踊りが終わっても、お囃子は続いていた。そこで、私を含め観衆は、川の反対側で、お囃子を演奏している人たちの存在を思い出した。心憎いほどの演出。「ありゃあ、向こうにいる人も、美しい」。私はドキドキするくらいうれしくなった。
(画像をクリックすると、拡大されます。念のため)
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 私は他県出身者で、千葉県に40数年住んでいる。この県を代表する芸能人は市原悦子、デヴィ夫人だが、いわゆる美人はそれほど多くない気がする。だが、佐原、銚子、旭といった利根川に近い北東部には、きれいな人がいる、と昔から思っていた。
 このグループは、提灯に「鹿嶋芸座連」とあるので、利根川をはさんだ茨城県から来た人たちかもしれない。県は違っても、このあたりは、水郷という同一文化圏なのだ。
by withbillevans | 2012-07-15 10:31 |

佐原の夏祭り その2 SIGMA19mmF2.8 EX DN

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 小野川の川べりに出た。柳が風に揺れている。この風景こそが佐原だ。赤いポストが残されていた。どう撮ろうかな、と考えていたら、郵便配達の男性が来たので、赤いバイクと組み合わせて撮ってみた。
 私は、郵便の赤いバイクが好きだ。幸せを運んできてくれるように思うから。

 消防の赤い車も好きだ。50数年前、小学校に通い始めたころだが、私が生まれた山村の消防団の赤い車に乗せてもらって、町まで往復したことがある。運転席の後ろの席に座ったが、すごく高い場所にあるので、偉くなったような気がした。
 パトカーにも乗ったことがある。交通違反をして、パトカーの後部座席に乗せられ調書をとられた。救急車には、自分が患者になったり、あるいは、付き添ったりして、数回乗った。他の車が、道を空けてくれた。初めて救急車のお世話になったときは、ドラマの主役になったような気がした。霊柩車には、半身だけ入れたことがある。
 このほか、特殊車両というか、よく見かけるが、実際に乗る機会は少ない車があるが、乗ったかどうか思いだせない。郵便車には、まだ乗ったことはない。
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 アンパンマンのお面を、後ろ向きにかぶっている少女が、キュウリの塩漬けを食べていた。おいしそうなので、私も1本買った。100円。しょっぱかった。健康を考え、半分だけでやめておこうかと思ったが、今日は暑くて汗をたくさんかくだろう、塩分補給にちょうどいいや、と思い直し、全部食べた。
 熱中症は、水分補給だけでは防げず、塩分補給も必要らしい。
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 川べりに、金魚が泳いでいる水槽があった。近くの家の少女が、ビニール袋に入った金魚を、水槽に放した。そこに、お祭りの衣装を着た、3人の小さな子を連れた若い夫婦が通りかかった。子供たちは、増えた金魚に夢中になって、水槽を覗いていた。
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 お祭りの音が、遠くからかすかに聞こえる。車などの人工の音は少なく、時間がゆっくりと流れていく。改めて、いい街だと思った。
by withbillevans | 2012-07-15 08:00 |