SIGMA 19mmF2.8 EX DNを持って小湊鉄道月崎駅に
今日から4月。朝、うぐいすラインを走った。道路の所々に、トラクターの車輪から落ちた泥が、2条の線を描いていた。軽トラに乗って集まってきた農家のおじさんたちが、農業用水路を掃除したり、畦の整備をしていた。田植えの準備だ。日曜に共同作業をやるのは、勤めに出ている人が多いからだろう。房総半島は、例年だと、5月の連休前に田植えが終わってしまう。今年は、2月の記録的寒さで、田植えの時期も少し遅れるかもしれない。
桜は、一輪も咲いていなかった。
梅と菜の花とこぶしくらいだった。東京都心では、昨日、ソメイヨシノが開花した。房総は、関東で一番暖かいというイメージがあるが、ヒートアイランド現象により、東京都心のほうが温度が高い。ほとんどの花は、東京都心のほうが先に咲く。房総の桜はまだまだだ。
梅と菜の花が咲いていた
小湊鉄道の月崎駅は、ホームをはさんで駅舎の反対側に数本の桜がある。満開になると、駅と車両が桜に包まれる感じになる。つぼみはまだ固かった。桜の木の下の白梅が咲いていた。菜の花も咲いていた。桜の開花は来週末だろう。来週末は、この駅も近隣の駅もカメラマンでいっぱいになるはず。
この近辺では、首都圏中央自動車道の建設が進んでいる。完成は1年後。川崎市などの京浜地区と直結する。来年の桜の時期にはどんなことが起こるだろうか。
オリンパスファン、宮崎あおいちゃんファンの方へ
ちょっと前のオリンパスのmicro4/3機のカタログの写真は、小湊鉄道の駅や沿線でロケしたものだった。確か、始発駅の五井駅のホームにもあおいちゃんはいた。ひなびた風景とあおいちゃんの素朴・清楚な雰囲気とがピッタリ合っていて、大好きなカタログだった。普通のカタログは、こんなにきれいに撮れますというサンプル写真を、脈絡なく集めたのが多いが、これは1冊がストーリーのようになっていた。
房総山中に、読書と散歩と写真が好きな素敵なおじさんが住んでいて、あおいちゃんは、そのおじさんに、生まれて初めての都会生活の報告に行くために、小湊鉄道に乗っているのだ。あおいちゃんは、びっくりしたこと、つらいこと、うれしかったことを、ずっとしゃべっていた。おじさんは、ニコニコしながら話を聞いているだけ。夕方、また2両編成の電車(正確には気動車)で帰っていくあおいちゃんを、おじさんはやはりニコニコして見送った。「何かあったら、いつでもおいで」と言っているような笑顔だった。
あおいちゃんは、房総が似合う
以上は私が妄想したストーリーである。房総とくに小湊鉄道沿線は、都心から日帰りできる(本当の)田舎なんだよね。
そのカタログを探したのだが、見つからない。棄ててしまったらしい。あ~ぁ、もったいないことをした。
手元には、もっと古いE-510のカタログが残っていた。フランスかイギリスの海岸の風景の中で、あおいちゃんがポーズをとっている。あんまり似合っていないんだよね、ヨーロッパは。房総の山の中のほうが合っているみたいだよ、あおいちゃん。また、おいで。