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この1週間のできごと

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 手帳を2つ使っている。1つは仕事用。1週間単位で仕事の予定が書き込んである。もう1つは、落書き帳というのが、多分一番ふさわしい。これは、その落書き帳である。各ページには薄い色で小さな方眼が印刷してあるが、ただの白い紙のようにも見える。正確に言うと、手帳ではなく、小型ノートである。
 デンマーク製で文庫本を少し小さくした版型。銀座の伊東屋で確か630円だった。この手帳がすこぶる品質がいい。ビニール表紙が柔らかくて手になじみ、製本がきちんとしていて、長期に使っても形が崩れない。もちろん文字を書きやすい。

 
 それで、何を書き込んでいるかというと、落書きなのである。多いのは、次の週末に持ち出すカメラとレンズの組み合わせ候補。新聞の書評欄に出ていた面白そうな本の題名。気に入った和歌と作者、などである。いつ書き込むか。仕事を終えて帰る電車の中などである。
 手帳を購入したのは、このブログを始めたときだから、1年7カ月前だ。最初のページにはブログのタイトルを何にするか、候補がいくつか書き込んである。「読み、書き、散歩、ときどき 写真」とある。

  
 先週半ば、その手帳がついに最終ページになった。最後のページには和歌が書いてある。カバンの中に入れている文庫本、塚本邦雄著『王朝百首』で知った歌。作者は藤原隆祐。

 かぎりある秋の夜の間も明けやらずなほ霧ふかき窓のともしび

 なぜ、この歌を書きとめたのだろうか。「疲労感」でも「徒労感」でもなく、そう「初老感」をなんとなく感じたからである。65歳の自分に合っていると思った。

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 週の半ばに、I君が亡くなり、土曜日に通夜があった。30年間働いた前の勤務先の1年後輩である。一生、勉強が好きな人であった。
 高校時代の同級生という友人が弔辞を読んだ。2人は東北地方の名門高校で化学部に所属し、活動成果が認められ、NHKテレビで紹介されることになった。仙台に向けて列車で出発する彼らを、校歌と校旗で学校全体で見送ったそうだ。

 I君は、社会人になっても、よく本を読み、よく勉強し、よく仕事をした。I君との思い出はいっぱいある。彼が2年間大阪勤務になったとき、2度会いに行った。最初は京都で待ち合わせ、哲学の道を散策し、その後で私が京都のJAZZ喫茶を数軒案内した。2回目は梅田駅近くの北新地の狭い飲み屋街を、彼の案内で歩いた。山の中の生まれで朴とつな男だと思っていた彼が、関西風の軽やかさを身に着けていたのに驚いた。彼は酒が好きだった。

 少し早すぎた旅立ち、病気との闘いの日々。そういうことを思っていたら、藤原隆祐の歌は、I君の心情ではなかったのかと思えた。

 日曜の朝、5時前に目が覚めた。窓を開けると、近所のお宅の窓のあかりが見えた。秋の明け方のあかりの点いた部屋では、きっと誰かが本を読んでいるに違いない。
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 1週間前、我が家の庭に大きな木が運ばれてきた。知り合いの植木屋Oさん親子と私の3人で、クレーン車を使って、3時間かけてなんとか植えつけた。あと1mクレーンが届かなかったので、人力で引っ張ったが、根鉢の直径が1.5mもある大きな木なのでビクともしない。大変苦労した。一時はあきらめかけたほどだ。見かねた近所のご主人も手伝ってくれた。彼がいなければ、無理だった。
 この木を搬入するスペースを確保するために、何本かの木を植え替えたり、高さを半分に切り詰めたりした。いくつかの花を踏みつけることになった。
 嵐のような作業から踏みつけられず生き残った花が、雨模様の日曜の夕方の一瞬の晴れ間に輝いた。
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 週明けから、落書き手帳は2冊目になる。
 手帳の撮影はOM ZUIKO AUTO-MACRO 50mmF3.5。明け方の窓はMINOLTA MC ROKKOR-PF 50mmF1.7。ノコンギクはSONY E16mmF2.8+ECU1。
by withbillevans | 2013-11-10 23:08 |

Tの森の紅葉(5) 昨年撮影した主なき森の紅葉

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 Tの森シリーズはこれで終わりに。主が亡くなって本当に淋しい。年末、年賀状を出せません、という葉書が数枚来た。みんなお世話になった方ばかり。
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 中村勘三郎も森光子も、自分と同じ時代を生きた人。ああ、淋しいなあ。
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(使用レンズは、冒頭2枚がSONY +ワイコン、他は失念したが多分KIT ZOOM)
by withbillevans | 2012-12-07 18:00

ノーベル賞候補! キキョウに付くクロウリハムシの駆除方法(1) OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mmF3.5

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 ああ、やっぱり出てきたか! キキョウの天敵、クロウリハムシ。毎年、悩まされるが、今年はどういうわけか、姿を現さなかった。それが、夏も終わりの先週から、突然、大量発生した。
 この虫は、キキョウが大好きで、花、葉、茎に喰らいつき、放っておくと、ボロボロにされてしまう。テントウムシみたいな格好をしていて、動作もにぶいのに、手で捕まえるのが、大変難しい。10回捕まえようとしても、多分、1回も成功しないだろう。
 手を近づけると、寸前で、ポロッと真下に落ちるのである。本当に、ポロッとしか言いようのない格好で。分かっていても捕まえることができない。
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 しかし、である。苦節ウン年、ついに、簡単に捕獲する方法を発見した。捕獲率は、初心者で50%。熟練すれば90%くらいになる。
 今朝、久しぶりで、庭に出たら、ごらんのような有様だ。近づくと、一斉に舞い上がり(それでも、半分くらいは平気でむさぼり喰っているのがすごい)、空が、大げさに言えば黒くなるくらいいる。2枚目のカットも古いMFレンズであるOM ZUIKO AUTO-MACRO 50mmF3.5で撮った。ここまで近づくと、半分は逃げさり、残った半分でこの密度。放っておけば、キキョウは無残な姿になるだろう。
 もったいぶるのはやめて、その技術を公開しよう。
 ①左手を、掌を上向きにして、そっと、虫の下に入れる
 ②右手で、虫を上から、捕まえようとする(これは、フェイントである)
 ③虫は、左手の掌の上に落ちてくるので、捕まえる
 ④手に軍手をはめれば、虫が掌からすべり落ちて、逃げるのを防げる。
 さあ、やってください!
 ね、すごいでしょう。「バカの一つ覚えのような虫の習性」の逆手をとる技術の発見。農薬・殺虫剤は使わない。複雑な機械も必要がない。技能習得のための厳しい修行も(あまり)必要ない。ローテクではあるが、高度な知性の上に築いたローテクである。これぞソフトテクノロジー。私は、十分にノーベル賞に値すると思うのだが…。
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 これが、私が発見した技術の成果である。実は、最初の1回で6匹、軍手の上に落ちたのであるが、ピントの合う写真を撮るまでの間(3秒くらい)に、3匹が飛び去ってしまった。実戦では、落ちた瞬間に握りつぶせばいい。その意味でも、軍手は必需品だ。
 なお、このカットのみ、片手撮影の必要があったため、AFレンズのSONY E16mmF2.8+ECU1 を使用した。

 ところで、逃げ去った憎き虫は、どこへ行くのだろうか。隣の家まで「高飛び」する固体は、多分ゼロである。なにしろ、この虫は、キキョウが大好物だから、キキョウの近くに身を潜めるはず。ほとんどの個体は、すぐ近くの木の枝に止まって、人間が去るのを待っている。だから、「殲滅」「完全殺戮」を成し遂げるには、人間の手が届かない高い枝に止まっている虫を、捕獲する必要があるのだ。

 そんな方法が、しかも簡単な方法があるのだろうか。
 あります。私が開発しました。
 ここで、捕獲方法について、「発見」から「開発」へと、微妙に言葉が変わったことに気づかれた方もいると思う。賢者である。
 以下、次ページで。
by withbillevans | 2012-09-08 07:43

佐原の夏祭り その1 SIGMA19mmF2.8 EX DN

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 3連休の初日にあたる土曜日、佐原の夏祭りに行ってきた。私は、カメラマンベストを着て、大型一眼レフを振り回す〝カメラおじさん〟ではない。また、日本全国、珍しい祭りを訪ね歩くような、〝お祭りファン〟でもない。ただ、10年ほど前に偶然訪れて知った、佐原の夏祭りのゆるやかな時間が気に入っただけだ。毎年、時間があれば、見に行きたい、私のお気に入りの祭りである。2012年私の佐原の夏祭り訪問記を、6回に分けて、掲載する。
 今回、持って行った機材は、GF1と NEX-5の2台。レンズは3本(SIGMA19mmF2.8 EX DN、M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8、SONY E16mmF2.8+ECU1)。全部足しても重さ1kgちょっとくらい。一般的に言えば簡素な装備だ。

 40年くらい前に出た、森山大道の『遠野物語』という新書サイズの写真集があった。確か朝日ソノラマ発行で、600円くらいの安価な本だった。200枚ほどのモノクロ写真が、例の粗い調子で印刷されていた。ずっと手元に置いていたが、2年前くらいに、ふと魔が差した。「売れるかも知れない」。
 実際にヤフオクで、かなり高く売れた。初版本だったためだろう。実は、そのとき、他の出版社から、まったく同じ体裁で、復刻本が出たのだ。私のオリジナル本は、やや経年の変化が出ていたので、新しいのに換え、なおかつ、いくらかの差益を手元に残そうという、さもしい魂胆だった。
 試みはみごとに成功した。が…、復刻本は一見、印刷が鮮やかなのだが、よく見ると、ディテールが黒くつぶれている。鮮やかに見えるのは、コントラストが強くなっているためだった。少し後悔したが、差額で中古レンズが買えた。何を買ったか記憶にない。多分、そのレンズもすでに手元にないはずだ。
 突然、『遠野物語』が出てきたのは、その本の前書きに、持って行くレンズは28mm1本のみ(カメラは多分Nikon F)、上野を出発してから、東京に戻るまで、見たものを全部撮る、というようなことが書いてあったのを思い出し、「よし、今回の佐原行きは、森山の『遠野物語』と勝負しよう」と思ったからであった。
 40年前であれば、私は、換算24mmレンズ1本で出かけたろう。当時は広角レンズが好きだった。今は、換算70mmくらいが好きだ。好きな焦点距離は、年齢と一致する、という公式が正しければ、私の場合は64mmのはずだから、ちょっと老け込んでいるのかもしれない。
 ボディ2台にレンズ3本と、私としては力が入った機材を携行したのは、最近入手したM4/3用の2本のレンズが気に入っているからだ。レンズの焦点距離には、あまりこだわらなくなった。超広角のSONYレンズは抑え程度の意味で、別になくてもよかった。ポイントは、ズームがなく、小ぶりな単焦点レンズのみということである。
 そして、お祭りの写真のはずなのに、冒頭に田んぼが写っているのは、『遠野物語』が田んぼを走る列車の写真から始まっているのに、倣ったからである。
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 森山大道への挑戦という、私のこの無謀な試みは、佐原に着く前、千葉駅で挫折した。早朝、成田―銚子間の滑河という駅で信号が故障し、電車の運転ができなくなっていたのだ。佐原は、滑河のさらに2つ先だ。朝のニュースでそのことは知っていた。「せっかくのお祭りなのに、またJRが…」。千葉県内のJR はちょっとしたことで、すぐ止まる。
 昼までには動くだろう、と思ったのが間違いで、電車は遅れあり、間引きありで、影響は続いていた。途中で乗り換えをさせられたりして、ようやく佐原にたどり着いた。
 この区間は単線。列車の本数も少ない。信号機故障くらいで、なんでこんなに影響が大きくなるのか納得できない。
 さらにイヤだったのは、同じ車両に乗り合わせた、私と同年輩の男女3人連れのやかましさ。特に、太った女性が野太い千葉弁で、携帯で長々と話しているのに、参ってしまった。千葉を出てすぐに話し始め、四街道を過ぎ、佐倉を過ぎるあたりで、「アタシねえ、佐原に行くの」と、一段と野太い声で話したのが聞こえた。え、このままずっと! 私はプッツンして、違う車両に移動した。
 電車内のドアの上部に、首都圏の路線図が貼ってあった。ところが、この電車の行き先が、出ていない。茨城、栃木、群馬などのもっとずっと遠い駅が出ているのに、現に走っている電車の、成田から先が、途切れて空白になっていて、表示されていないのである。私は、どこへ連れていかれるのだろうか?
 まったく、JRは千葉をバカにしている。JリーグのJEFユナイテッドのことだが、Jリーグ発足のとき、習志野市に断られ、行き先が決まらなかったとき、男気を出して市原市が引き受けた。それが、こともあろうに、市原では地味だというのか千葉市に移してしまった。いい選手が育つと、ほとんどを他チームに出してしまった。路線図に成田から先を書き込め、JEFにいい選手を戻せ!
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 佐原駅に着いたら、太陽がギラギラ輝きだした。この日は朝まで雨で、その日はずっと不安定で、夕方にはまた雨、という予報だったが、どうも外れたようだった。
 駅前に洋品店があり、店の外に帽子が山積みされていた。580円のツバの広いのを買った。レジに行ったら、380円だった。お祭り特価なのだろう。私の気分はすっかり晴れた。
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 気分は、晴れただけでなく、高まってきた。歩き始めてすぐに、カメラ屋さんがあった。ウィンドウに古いカメラが飾ってあり、値札はついてなかった。多分、ご主人が自分で使っていたものを、飾っているのだろう。
 自慢ではないが(自慢であるが)、全機種の名前とスペックと中古相場が即座にわかった。多くは、私も実際に使った経験のあるものであった(除くLEICA)。この店のご主人とは、波長が合っているみたいだ。中でも、Canon 7S とそれについているF0.95レンズが気になった。個人的な思い出がいっぱいある。しかし、語り始めたら、キリがない。まだお祭り会場に到着していないのだ。
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by withbillevans | 2012-07-15 06:23 |

ニューオリンズの朝

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 昨年暮、ニューオリンズに行った。朝食の前、ホテルの近くを散歩した。ゴミ集め、舗道の掃除をしていた。夜とはまったく異なる街の顔。
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by withbillevans | 2012-06-30 21:32

去年、飯館村で

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3月11日に寄せて
 今日は3月11日だ。1年前、地震直後(2011年3月)に仙台、塩釜、石巻、そして、福島第一原発近くの南相馬に行った。地震から半年後(2011年秋)には、仙台から同じ道をたどって、南相馬まで行った。写真は、二度目のときに、途中の飯館村で撮ったもの。もちろん誰も住んでいない。最初に行ったときは、このあたりではまだ人々が生活していた。人口密度の低い場所だから、にぎわっていたというほどではないが、生活する人たちを何人も見た。IAEAが、飯館が汚染されていると警告したのは、その翌日、私が東京に戻ってきた日だった。
 地震は地球活動の営みだ。原発は、人間は太陽エネルギーを制御できるという、人間の錯覚が元にある。推進する人の多くも、それが錯覚であることに、ずっと昔から気づいているのに。
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by withbillevans | 2012-03-11 12:45