川越観光の目玉はやはり「時の鐘」の鐘楼だろう。そこから、ちょっと入った道を歩いていたら、気になる店があった。昭和30~40年代を感じさせる構え。近寄ってみると、やはりそう、古い喫茶店だった。
中に入ると、素っ気ない雰囲気。簡素なテーブルとイスが並んでいる。雑然とした…と言ってもいいような趣だった。
オーディオセットを見てピント来た。実は私も、数十年来のオーディオ趣味。この経営者は、CDでなくLPにこだわっている、とすぐに分かった。自作と思われるレコードプレーヤーのセット、同じく真空管アンプ。そして、ユニットむき出しのスピーカー。もしかして、ステレオではなく、モノラルかもしれない。
大きなテーブルには、LPが入ったダンボール箱が置いてあった。売りものだった。やはり、デジタルではなく、アナログが好きなんだ。
お店の方の許可を得て、写真を撮らせてもらった。
無口な方のようだったので、あまり話はしなかった。今回、写真に写っている店の名前を、ウエブで調べたら、お店は健在だった。しかも、隣に、親族の方が新しくお店を出した、というような情報もある。この方はその後、ブログを始められたようで、積極的に情報発信もされているようだ。
この店には、次回は必ず行ってみよう。
喫茶店を出たら、暗くなっていた。商店が並ぶ道を、駅まで歩いた。灯が点った商店は、昼間とはまた違って、懐かしい感じがした。
川越のシリーズは、これで一応終了。このときの訪問以来、仕事を含め、何回か川越を歩いたが、いつ行っても活気があった。関東地方では、有数の元気な町である。
振り返ってみると、Panasonic LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.は、本当に素晴らしいレンズであった。Panasonicには、こういうレンズを、ぜひまた作って欲しい。
(このレンズについては、3月初旬に、もう1回紹介させていただきます)