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松屋銀座「第35回世界の中古カメラ市」(4)  NHKドラマ「お買い物」

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 めったにテレビを見ないのだが、偶然見て、結局最後まで座を離れることなく見てしまったテレビドラマ。数年前、NHKが放送した「お買い物」という1時間ちょっとの番組であった。
 福島の田舎に住む老夫婦(夫は70代後半か80歳くらい)が、東京のカメラ市に中古カメラを買いに出てくる話であった。概要は、今でもNHKのサイトで調べられるので、見てください。東京の中古カメラ店から、カメラ市の案内ハガキが届くところから、物語は始まる。
 久米明が演じるおじいちゃんのボケぶりというかトボケぶりというか、のんびりした雰囲気が最高だった。渡辺美佐子のおばあちゃんも、色っぽくて可愛かった。

 なんで、このドラマを思い出したかというと、松屋銀座「世界の中古カメラ市」の初日に、会場に行ったとき、70代半ばと思われる老夫婦が、店員に盛んに話しかけていて、その店員との掛け合いが面白かったので、帰宅の電車の中で、そのシーンを再現していると、「どこかで見たシーンだな」と思い出し、やがて久米明ののんびりした顔が目の前に現れてきたのである。
 ドラマの中で、おじいちゃんが買ったのはCONTAX Ⅱaだった。そして、ドラマではいろいろあって、エンディングは、おじいちゃんが亡くなった後の設定で、もちろんそのカメラで撮った写真が出てくる。その写真が素晴らしい。「おじいちゃん、やったね!」と言ってしまった。
  
 毎年、東京・五反田の藤澤商会さんから、松屋銀座「世界の中古カメラ市」の案内はがきを送っていただいている。上の写真は、今年のはがきと購入カメラを記念撮影したものである。

 さて、私が80歳になるのは15年後である。松屋銀座「世界の中古カメラ市」は今年が第35回。そのとき、カメラを買いに行くとすると、第50回の記念開催になりそうだ。その日、私は何を買うだろうか。
 フィルムカメラは、(老人にとっては)扱うのが難しそうだ。デジタルカメラは、古いもので買いたいものなどあるだろうか。
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 デジタルになってから、カメラが陳腐化するのが速い。私は、新型にする際は、古いのは手早く売ってしまうか、人にあげてしまう。実は、使わなくなっても、手元に残してあるカメラが1台だけある。
 KONICA Revio KD-510Z。やはりKONICA製である。10年近く前、8万円台で新品を購入した。私が買ったデジカメの中では、高いほうである。コンパクト型ではダントツに高い。
 このカメラが残っているのは、デザインが好きだから。作りもかなりいい。ステンレスのボディーに、4個の小さい金属製の突起が付いていて、これが気に入っているのである。この突起は、デザイン上のアクセントであるが、レンズ前面のスライドカバーを開けるとき、ここに爪を引っ掛けて操作するのだ。鉄人28号の体にあるリベットのように力強い印象を与える。

 現在売られているデジカメで、15年後に欲しいと思うものは、多分ないような気がする。中古カメラ趣味は、どうなっていくのだろうか。
 私個人としては、今持っている中古カメラ、レンズを大事にしたい。これで、あと15年くらいは、楽しく遊べる。新型は、ボディーのみときどき買って、古いレンズを楽しみたい。昔は「交換レンズ」だったが、今は「交換ボディー」の時代である。
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 「買いたいもの」がない老後とは、なんと寂しいことだろう。考えて見ると、若いころはお金がなかった。子育ての時代も、お金はすべて子供のために使った。「あのね、買い物はね、欲しいものを買ってはいけないよ。必要なものを買うんだよ」という、つましい生活を数十年送ってきた。ようやく、「必要なもの」でなく「欲しいもの」を買っても、誰にも文句を言われない境遇になったのに。そのときに「買いたいもの」がなくなってしまうとは・・・。

 テレビドラマ「お買い物」の話に戻るが、久米明おじいちゃんにとって、あれが最後のお買い物だったのだ。民放テレビで、子供が初めて1人で買い物に出かけるという、素人参加番組があった。確かタイトルは「初めてのお買い物」みたいな。ようやく歩けるようになって、そして初めての社会体験。前途洋洋の未来を連想させる、身近な幸せの物語である。
 それに比べると、最後のお買い物って、やっぱり切ないですね。久米明おじいちゃんは、CONTAXに8万円くらい使っちゃったので、旅費が足りなくなった。彼にしてみればかなりの高額出費。
 普段、私が買うのは、1万円程度のものが多い。高額な「最後のお買い物」をするとしたら、何にしようかな。LEICA M(最新のフルサイズデジタル)かな。いや、それだけ払うなら、近く出るであろうミラーレスフルサイズ機にして、旧型のLEICA Rレンズを何本か〝まとめ買い〟するほうがいいな。
 すごい金持ちになった気分がする。でも、可能性が高いのは、OLYMPUSのPENシリーズかSONYのNEXシリーズの安くなった型落ち品を、2年ごとくらいに安く買い替え、結果的にどれかが「最後のお買い物」になってしまった、というパターンだろう。

 
by withbillevans | 2013-02-23 18:00 | 写真機
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