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RICOHFLEX 新品入手

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 2週間前、鎌倉文学館で、ピカピカのRICOHFLEX を首から掛け、実際に使っている方を見かけ、話を聞いた。(詳細は2月17日up分で)
 家に帰ったら、あのピカピカのRICOHFLEX が、頭から離れなくなった。オークションで探したら、「あった」。
 しかも、〝デッドストック品〟と書いてある。つまり、1回も使われないまま、50数年間眠っていたカメラ、ということになる。50年間、私を待っていてくれたのだね、すぐ迎えに行くからね。私はねじり鉢巻を締めて、その日を待った。
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 競合する入札者は1人だけで、あっさりと落札できた。そして、今、私の目の前にいる。RICOHFLEX は長期間、改良されながら売られていた。目の前にあるのは「MODEL ⅦS」と記してある。RICOHのホームページで調べたら、なんと「シリーズの頂点」と書いてあった。
 発売は1955年1月。私は7歳になったばかり、小学校1年生であった。「そうか、オマエは、私が村の小学校に入学して神童暴れん坊と言われていたころに作られたのか!」
 私は不覚にも涙ぐんだ。不思議な縁に感動したからではない。このカメラを作った人、買った人、撮ってもらった人、そして当時の日本が、こんなに貧しかったのか!と思ったからである。そして、当時の日本人が、何もない中で、一生懸命に工夫して作ったことに対して、感動したのである。
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 RICOHFLEX を今から見ると、ブリキのおもちゃ、と言っても、そう外れてはいない。しかし、使用素材を減らし、構造を合理的にし、製造・保守を簡単にした結果、こういうものになったのだ。1つだけ例を挙げると、前から見ると、底に2本の脚が見える。ROLLEIFLEXも同じだ。ところがこの脚にはマイナスのねじが切ってある。レンズを取り付けた前板をボディーに固定するねじを兼ねているのである。
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 さて、入手した個体である。確かに使った形跡がないものだった。元箱はもちろん、ケース、ご愛用者控え(?)みたいな文書まで付いていた。乾燥剤、リコーの名前入りビニール袋も。オークションの説明文に「シャッターは切れます」とあった。その通りであった。だが、ピント合わせをするためのレンズ外周の歯車が動かない。多分、50年間も使わなかったので、潤滑油が固化してしまったのだろう。
 まあ、いいか。
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 ピントグラスに、庭の景色が映った。レンズは、1.5mくらいのところで固まっているようだ。それにしても、画面が暗い。ボーッとした画面を見ながら思った。無限遠にピントをあわせることはできないが、遠くの時代を覗いている気分は味わえる。 
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 いつか動くようにしよう。
(最後の1枚はSIGMA30mmF2.8 EX DN)
by withbillevans | 2013-02-24 18:00 | 写真機
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