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滋賀県草津市 その1 天井川のトンネル

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 滋賀県の長浜市、草津市を訪問した。仕事での訪問、しかも団体行動だったが、仕事前の早朝の2時間ほど、草津の古い町を散策できた。数日前に入手したOLYMPUS E-PL3+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mmF3.5-5.6 ⅡRの初出動となった。

 午前5時に目が覚めた。ホテル出発は8時45分。朝食やシャワーなどの時間を考えると、2時間くらいは歩ける計算だ。よし、行くぞ!
 フロントの若い女性に「古い町は近くですか?」と聞いた。地図をもらって、教えられた方向に歩き始めた。
 草津駅から5分ほど歩いていくと、土手にぶつかった。
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 土手の下に、土手に沿って通れる道があったが、土手に上る坂道があったので、そちらに進んだ。坂の途中で、ハコネウツギの花が咲いていた。この木を庭に植えようと思ったことがある。でも、枝が広がるので、農家の庭や公園みたいに広いところでないと無理だと知って、あきらめたことを思い出した。
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 さらに上っていくと、視界が開けた。なんと、そこは、かなり幅の広い川だった。水は流れていなかった。自分が上ってきたのは川の堤防だったのである。
 堤防の高さは、近くのマンションの4~5階くらいまであった。川の底は、町より高い。天井川であった。
 川には、歩道だけの細い橋が、何本か架かっていた。通学の子供たちが徒歩で、あるいは自転車で渡っていた。 
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 驚いたことに、川の下を鉄道が通っていた。トンネルが掘られ、そこを東海道線の電車が走っているのである。川を渡るのではなく、川をもぐっているのだ。
 後で調べたら、この川は草津川と言って、天井川として有名だった。ウィキペディアにも載っている。詳しくはそちらを見ていただきたいが、ある時代、草津川は何回かの洪水の結果、天井川になってしまった。そうなると、さらに洪水がひどくなる。
 このため、別の低い場所に新しい放水路を作り、そちらに水を流した。21世紀になってからのことだ。もとの天井川は、川としての機能をなくした。それが、今、残っているのだ。つまり、川の跡、川の抜け殻なのだ。
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 川(の跡)の下を通っているのは東海道線だけではなく、国道も生活道路も通っている。
 土手を降りて、土手に沿っている道を歩いていくと、川(の跡)をくぐるトンネルがあった。駅前の商店街のアーケードが、直接トンネルにつながっている。初めて見る景色だった。あれ、自分はどこにいるのだろうか。地下なのか、地上なのか、それとも空中なのか。頭が混乱してきた。
 ホテルでもらった地図を見ると、川の反対側が古い町になっている。3次元世界でなく、2次元世界に単純化してみた。「そうか、トンネルを抜けると、古い町に抜けられるのか」と合点した。ようやく、頭が整理できた。
 そして、私が大好きな、古い町を歩くことがができるのかと思うと、いよいよ気分が高揚してきた。

(続く)
by withbillevans | 2013-05-24 18:00 |
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